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NFL
レギュラーシーズンも終わり、プレイオフに入っています、NFL。
アメリカ4大スポーツのうち、一番人気があるといわれている、アメリカンフットボウルの
プロリーグです。

ワイルドカードプレイオフから、ディヴィジョナルプレイオフ、カンファレンスチャンピオンシップを
経由して、その頂点である、スーパーボウルへとつながっていきます。
今はちょうどディヴィジョナルプレイオフが終わって、あとひとつ勝てば、スーパーボウル
へ出場できるという、カンファレンスチャンピオンシップの段階にきています。


NFC(ナショナルフットボウルカンファレンス)
カロライナ・パンサーズ vs シアトル・シーホークス

創立1995年にして8年目の2003年には初のスーパーボウル進出をはたした
パンサーズと、グリーンベイ・パッカーズにて、あのブレット・ファーブを育てた名将
マイク・ホルムグレン率いるシーホークスの対戦です。パンサーズのランニングバック(RB)
のフォスターが欠場を余儀なくされるというのが、勝負の分かれ目になりそうです。


AFC(アメリカンフットボウルカンファレンス)
ピッツバーグ・スティーラーズ vs デンバー・ブロンコス

ニューイングランド・ペイトリオッツの史上初3連覇の夢を打ち砕いたデンバー・ブロンコスと、
今シーズンの優勝最有力候補のペイトン・マニング(QB)率いるインディアナポリス・コルツを
撃破した、古豪復活なるか、デンバー・ブロンコスの対決です。


屈強なる男たちが全身全霊をもってぶつかり合い、奪い合い、そして、競い合う、
熱狂の瞬間です。走り、蹴り、投げて、取りまた走る。試合中まったくボールに触ることの
ない選手も、黙々と自分の役割をこなしていく。そしてその先には、共通の目標
スーパーボウルがあるのです。

でも、アメフトぜんぜんわかんなーい!という方に、ちょっとだけルールの説明を。
きっとちょっとだけでは済まないと思いますが。。では、とりあえず、



and Peace!



<ゲームの進め方>
基本的に、陣取り合戦です。ボールを進めたところまで陣地を前進することが出き、
そこからまた次の陣地を獲得するために、攻撃を始めます。

攻撃は一連のプレイとして4プレイ行うことが出来、1回目の攻撃をファーストダウン、
順にセカンドダウン、サードダウン、フォースダウンと呼びます。この4回のうちに10ヤード
(1ヤードは90cmほど)進むことができると、次の攻撃権を獲得することができます。
これをファーストダウンの獲得と呼び、そこからまた新たに4回の攻撃が可能となります。

しかし、10ヤード進めない場合はその場所から、相手チームの攻撃になってしまうので、
大抵、3プレイ行って10ヤード進めない場合は、パントといってボールを蹴り、陣地を大きく
挽回するのが通例となっています。4回目もパントを蹴らずに通常の攻撃をすることを
フォースダウンギャンブルとよびますが、とりあえずは特別なことなんだな。と押えて
いただければいいと思います。

<得点>
そして、1stダウンを獲得しつつ、敵陣のエンドゾーン(エンドゾーンとエンドゾーンの間は
100ヤード)までボールを運ぶことが出来たら、タッチダウン!と呼び、6点を獲得する
ことができます。
ラグビーのトライと似たようなもの、といったら分かりやすいでしょうか。そして、そのあと、
やはりラグビーと同じように、プレイスキックをして、ゴールである2本のポールの間を通す
ことができれば、1点加算。ということになります。これを、ポイント・アフター・タッチダウン、
あるいは、トライ・フォー・ポイントと呼びます。
このときに、蹴らずにもう一度タッチダウンと同じこと(ツーポイントコンバージョン)をすると、
2点の追加になります。
つまり、一回の攻撃機会(攻撃シリーズ、ドライブともいう)で獲得できるのは通常7点である。
ということが基本になります(最大では8点とることができます)。

タッチダウンに至らず、4thダウンを迎えた場合、エンドゾーンに近い時には、フィールド
ゴールと呼ばれるプレイキックを選択することがあります。ポイント・アフター・タッチダウン
同様、プレイスキックをして、ゴールを通すことが出来ると3点獲得となります。

<攻撃の種類>
さて、説明がどんどん長くなっていきますが、次は、攻撃の進め方です。これには2通りあり、
ランプレイ、パスプレイ、と呼ばれます。

ランは、攻撃のカナメであるクォーターバック(QB)からボールを手渡しで受け取った、
ランニングバック(RB)が主にもって走り、倒れたところから次のプレイにうつります。
したがって、守備側の活躍によっては、先ほど始めた地点よりもうしろから、次の攻撃を
はじめなければならない、つまり、10ヤード進まなければいけなかったところに、攻撃の
回数を失って、なおかつ、進まなければならない距離が増えてしまう、なんてことになる
可能性もある訳です。
パスは、同じく主にクォーターバック(QB)が前に投げたボールをワイドレシーバー(WR)
などがキャッチしたところまで進むことができます。

ランは、1プレイにつき平均で2~3ヤードくらい、5ヤード出れば凄いといわれます。
パスは、平均というのはあまりないですが、1回のプレイで、人によっては20ヤード以上の
獲得になることもしばしばです。
ではパスばかりしていた方が有利かというとそうでもなく、パスしたボールを守備側に取られた、
つまりインターセプトされた場合は、即その時点から攻撃権がうつる、いわゆるターンノーバー
となる可能性も少なくないので、両刃の剣といったところでしょうか。

<時間>
とにかく、これで大まかにゲームの進め方をわかっていただけたのではないかと思います。

が。

ここでもうひとつ重要な要素があります。それは、時間。です。
これで説明も終わりですからもう少しお付き合いください。

試合は、前後半をそれぞれまた2つに分け、
1stクォーター、2ndクォーター、3rdクォーター、4thクォーター
と呼ばれます。
1クォーターは15分ずつ合計60分ですが、実際の試合時間は3時間以上かかることが
普通です。それは、時間の進み方がサッカーなどの場合とは大きく異なるからなのです。

プレイとプレイの間は基本的に時計は止まる。ということなのです。
たとえば、パス攻撃をして、ボールをキャッチできなかった(パス・インコンプリートと
呼ぶ)場合は、そこで時計がとまります。プレイに要する時間、多く見積もってもおよそ10秒。
次の攻撃を始めるまで、時計は止まります。
サイドラインに出た時も時計がとまり、反則があっても時計が止まります。もちろん、得点
した場合も時計がとまります。試合の時間帯によっては、審判の笛で時計が動き始めますが。。

ただし、攻撃がランプレイを選択した場合、選手が倒れてプレイが終わっても、時計は
とまりません。次の攻撃開始まで、45秒という制限はありますが、時計は動いたままに
なります。
試合終盤、勝っているチームがやたらとランプレイを選択するのはこういった理由が
あるのです。自分の攻撃の時に出来るだけ時間を費やし、よしんば相手に攻撃権が
移ったとしても、攻撃する時間を出来るだけ残さないようにする。という意図があるから
なのです。
これと、前半後半ともに3回ずつとれるタイムアウトとの兼ね合いで、時間の奪い合いが
展開されていきます。

<ポジション>
このほかには、アメフトは分業制となってり、ポジションによって、明確に役割が
決められていますが、本当に大まかに書きます。しかも攻撃陣だけ。

・クォーターバック(QB):
 攻撃の起点。ラインメン(真ん中に並んでいる屈強な5人の男たち)のすぐ後にいて、
 ボールを受け、RBに手渡したり、パスを投げたり、もって走ったり、とにかくいろいろする。
・ランニングバック(RB):
 QBからパスをうけ、ラインがあけた間隙を走る抜ける。パスを取ることも出来る。
・ワイドレシーバー(WR):
 ラインメンの横にいて、プレイ開始とともに前に走り出し、パスをとり、走る。

<反則>
そしてまたまたものすごく端折ってしまいますが、主な反則には、

ホールディング(攻撃側の選手は守備の選手をつかんではならない)
フォルススタート(プレイ開始時、ボールが動くまで、例外を除き、選手は動いてはならない)
パスインターフェア(ボールを取る選手に対して競り合う以外は相手選手の体に触れてはならない)
といったものがあり、このへんを押えていれば大体間に合うのではないでしょうか。

<ビッグプレイ>
長く走ったランプレイや、長い距離のパスプレイはとりもなおさず、ビッグプレイですが、
ボールを持ったQBをタックルで倒す、QBサック、であるとか、パスを横取りする
パスインターセプト、あるいは、キックオフリターンタッチダウン、パントリターンタッチダウン
など、ま、タッチダウンに至らずとも、30~40ヤード以上すすめればこれもまた、ビッグプレイ
とよんで差し支えないでしょう。

<まとめ>
非常に駆け足でやってまいりましたが、その割りにとっても長いんですが、
・基本的には、ランなりパスなりで、3回攻撃したときに10ヤード進めなければパント、
 10ヤード進めればまた次の攻撃。
・ランは確実であるが、ハイリターンはなかなか望めない。時計が進む。
・パスはハイリスクであるが、一気に挽回できる場合もある。時計が止まる。
・敵陣エンドゾーンまで進めればタッチダウン6点+1点。合計7点。場合により、8点。
・タッチダウンまで至らなかった場合でも、フィールドゴールで3点。
 他にも得点機会はありますが、割愛します。


そして試合は、キックオフで始まります。敵陣大きく蹴りこみます。受けたチームは自陣
奥深くからの攻撃開始!となるわけですが、長い長いドライブにおける、ひとつひとつの
プレイが全ての選手、全てのヘッドコーチの憧れ、スーパーボウルへとつながっているのです。



and Peace!
by hajimechan74 | 2006-01-18 19:54 | スポーツ
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