以前川崎駅に降り立ったのは、まだ前の会社に勤めていた頃のことだから、10年以上前のことだと思う。
会社は川崎市にあったけれど、僕をはじめ、課員はそれぞれの客先に常駐するような形が多かった。あるヒトは東京都区内、あるヒトは横浜、あるヒトは客先に行かずに川崎に。 それで、それぞれの勤務地から近い、と言うわけでもないけれど、飲み会をするとなると、じゃ、川崎で。ということも少なくなかった。 だから、Cinecittaに続く通りの入り口で、酔っ払って食べた屋台のラーメンがすごく美味しかったことを思い出したり、朝まで過ごした、そんなに大きくもないチェーンのカラオケ屋がまだあることにビックリしつつ、懐かしく眺めたり。 その当時はオートバイ(HONDA CB-1 Type-I)にも乗っていて、住まいも武蔵小杉界隈だったので、多摩川沿いを下って、川崎の街をかすめ、羽田方面へ。というのが、お気に入りのコースだったのを思い出したり。 僕の中では、気づけばすっかり過去の街になっていた川崎。まさかこんな形で訪れることになろうとは思っていなかった。 そこには、多くの花束と缶コーヒー、ペットボトル入りの水。ライダーズスーツに身を固めた男達も何人か見受けられた。あるものはしゃがみこみ、あるものは少し離れたところで呆然と佇み、あるものは、花を手向け、手を合わせ。 僕はと言えば、目の前の自販機の売り上げ、いつもよりあがるんだろうなぁ。などとつまらないことを考えていた。 「痛い、痛い。」と。でも相手のドライバーの問いかけには「大丈夫です。」とも。 夜空を見上げた。もしかしたら、彼が最後に見たかもしれない、夜空を見上げた。 写真は、撮っていない。 and Peace
by hajimechan74
| 2007-10-11 12:22
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