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スーパーボウルXLI(その1)
ビリー・ジョエルの国歌斉唱を境に、お祭り騒ぎから戦闘モードへと切り替わる。
コイントスに加わるのはマイアミ・ドルフィンズのスーパースター、ダン・マリーノ。結局、スーパーボウルリングを手にすることは出来なかったが、今でももちろん、マイアミといえば、ダン・マリーノの豪腕パスをイメージするヒトは多い。コイントスに勝ったベアーズがレシーブを選択し攻撃権を得、コルツのキックオフでゲームは開始となる。

驚くべきことである。スーパールーキーのリターナー、デビン・ヘスターはキックオフのボールをキャッチすると、そのまま右に左にカットを切り、スルスルスルっとキッキングチームの間をぬけ、勢いが衰えないまま、史上初、開始14秒、94ヤードのキックオフリターンタッチダウンを決めてしまう。もしや、と思っていた脅威のルーキーによって、波乱含みのゲームは幕が切って落とされた。

ベアーズ 7-0 コルツ(1stQ 残り14分46秒)

コルツ、最初のドライブは、オフェンスラインの度重なるフォルススタートにより罰退を重ね、3rdダウンロングで右奥に投げたパスは、LBクリス・ハリスによりインターセプトとなる。最初のドライブでインターセプトを喫したのはレギュラーシーズンを通じても今シーズン初めてのことである。ただし、奥に投げ込んだパスであれば、パントを蹴ったのと同じこと、ボールオン35ヤードからのベアーズの攻撃開始となるので、それほどの動揺はない。

替わってベアーズの初めてのドライブは、スリー&アウト、1回も1stダウンを取れずに、パントとなった。QBグロスマンの調子もさることながら、雨、そして、風の影響が多々あるようである。

コルツ、2回めのドライブは、1stクォーター(1stQ)残り6分50秒、ディフェンスに手をかけられサック直前にまで追い込まれながらも投じたパスが、52ヤードのタッチダウンパスとなった。ベアーズディフェンスの連携ミスか、真ん中奥に走りこんだレシーバーが全くのフリーでキャッチし、そのままタッチダウン。
しかし続くトライフォーポイントは、ホールドのミスがあり蹴ることができず。追加の1点をとることが出来なかった。

ベアーズ 7-6 コルツ(1stQ 残り6分50秒)

コルツのパントでゲーム再開。ヘスターをはずして蹴ったパントは、キッキングチームの好タックルでファンブルを誘い、コルツがカバー。ターンノーバーとなり、攻撃権がコルツに移る。
コルツの最初のプレイはQBからランニングバック(RB)へのハンドオフ(手渡しパス)がこぼれ、これを今度はベアーズがカバー。再びターンノーバーとなる。序盤からビッグプレイの応酬となる。
ターンノーバー後、ベアーズの最初のプレイは、RBトーマス・ジョーンズが中央を突き、53ヤードランのロングゲイン。
ゴール前4ヤード地点からの残り4分34秒。グロスマンの正確な右へのパスが光るタッチダウンが決まる。トライフォーポイントも確実に決め、波乱含みの序盤をベアーズがリードする。

ベアーズ 14-6 コルツ(1stQ 残り4分34秒)

残り2分34秒。ベアーズのランプレイ。またまたファンブル。ベアーズ陣40ヤード付近からのコルツの攻撃となる。ファンブルのリカバーにQBグロスマンが入っていたが、右手をいためていなければいいのだが。

強い雨脚の中、ここまでターンノーバーがお互いに2回ずつ。上手の手から水がこぼれるとはこのことか。

しかしコルツもスリー&アウトでパント。ゴール前4ヤードまで押し戻す。
ベアーズオフェンス、スリー&アウトでパント。相手陣42ヤードまで押し戻す。
クォータータイムをはさんで2ndクォーター。コルツの攻撃が続き、ゴール前11ヤード地点でのフィールドゴールとなる。今回は齟齬なくビナティエリがキックを決め、3点を追加する。

ベアーズ 14-9 コルツ(2ndQ 残り11分17秒)

スーパールーキー、ヘスターが前に出たところ、ビナティエリは今度のキックオフを奥に蹴り込む。ヘスターを避ける格好である。その甲斐あって、ベアーズの攻撃は自陣22ヤード付近からとなる。パスは決まるが、コルツディフェンス、ボブ・サンダースのタックルが決まり、ゲインはなくパント。攻撃権はコルツに。雨はますます激しくなる一方、ようやくゲームの方は小康状態になってきたようだ。

2ndQ残り9分17秒から自陣42ヤード付近より小気味よいパスをつないで早くもゴール前に迫ったコルツオフェンス。中央突破で1ヤードのタッチダウンランを決め、14-15と逆転成功。マニングは指を2,1,2,1と出し、ベンチに2ポイントコンバージョンに行くのかどうか伺いを立てる。しかし、ここは手堅く?キックを選択し、1点を追加するにとどめる。

ベアーズ 14-16 コルツ(2nd 残り6分9秒)

2ミニッツウォーニング。テレビ中継のコマーシャルのために用意されたオフィシャルタイムアウト。残り2分からが複雑な駆け引きがからんで非常に面白いため、その前にコマーシャルを流して、最後は一気に。という、アメリカならではの配慮がルールに盛り込まれている。

残り1分26秒。コルツの攻撃。パスキャッチをしたフレッチャーがファンブル。コルツこの試合3度目のターンノーバー。その直後のベアーズ最初のプレイでセンター(スナップをする選手)とQBの呼吸が合わず、ボールがこぼれ、コルツがカバー。またまたターンノーバーでコルツの攻撃。
ボールオン25ヤード。のこり39秒でコルツが初めてのタイムアウトをコールし、時計を止める。状況は3rdダウンロング。ベアーズディフェンス、アーラッカーがタックルを決め、ゲインなしで4thダウン。コルツはフィールドゴールの用意をしながら残り2秒で再びタイムアウトをコールし、ビナティエリに追加点を託す。プレイ再開と同時に今度はベアーズがタイムアウト。集中力を削ぐ作戦だ。あまり成功した例は少ないがスーパーボウルという大舞台であればどうなるか。果たして、ビナティエリのキックは左へそれる。フィールドゴール失敗。過去のスーパーボウルでは決勝フィールドゴールを2度も決めた名キッカー、ビナティエリも波乱の波を食らう結果となった。

ここで前半終了。スーパーボウルのもうひとつのお楽しみ、今年のハーフタイムショウはPRINCEの登場。
Let's Go Crazyで始まり、ジ・アーティスト・・マークをかたどったステージの上、ゴキゲンなPRINCE節を披露しながら、紫の照明の中、文字通りのPURPLE RAINと打ちあがる花火で最後を飾り、ハーフタイムショウは終了となる。


(つづく)


and Peace!
# by hajimechan74 | 2007-02-05 19:40 | スポーツ
第41回スーパーボウル。
第41回スーパーボウル。
今年はマイアミのドルフィンスタジアム(実は9回目)で行われます。
暖かいマイアミで戦うのは、両方とも寒さ厳しい地域のチーム、

シカゴ・ベアーズ vs インディアナポリス・コルツ

となりました。

おおまかに言えば、ベアーズディフェンス対コルツオフェンス。

コルツのクォーターバック(QB)ペイトン・マニングは、レギュラーシーズンのQBレイティング(独特の計算による採点方法)でトップ。だが、プレイオフになるとなぜか勝てないこの名QBは、意外にも初めてのスーパーボウル出場。
用意しているオフェンスのプレイ数が1500を超えるコルツ。相手守備陣の陣形を見て、直前でプレイを変える、いわゆるオーディブルが多いことも特徴のひとつである。また、今シーズン移籍してきた、ニューイングランド・ペイトリオッツ時代に3度のスーパーボウル制覇を成し遂げた名キッカー(K)アダム・ビナティエリ(フィールドゴールによる3点!)の存在も大きい。
対するベアーズは、二人のプロボウラー(=オールスター選手)を欠くものの、ラインバッカー(LB)のブライアン・アーラッカーを中心としたリーグ屈指の守備陣を擁し立ちはだかる。

逆に両者の弱点はというと、コルツはリーグ最下位のランディフェンス。しかしそれも、プレイオフに復帰したセイフティー(S)ボブ・サンダースというビッグタックラーにより、持ち直しつつある。
ベアーズの弱点、というかキーマンはQBレックス・グロスマン。レギュラーシーズン中は好不調の波が激しく、交代論もかまびすしかった。しかしこれも、プレイオフに入り堅実な試合運びを見せており、リーグチャンピオンシップから日が空いたものの、この調子を維持できれば大きなことを成し遂げそうな気配である。実はベアーズのシーズン試合平均得点はコルツと同じ26.7点なのだが、キックオフ(あるいはパント)リターナーの新人デビン・へスターによるところが大きいのも特徴である。

ヘッドコーチ(HC)、ようするに監督対決ということであれば、コルツのトニー・ダンジーが初めてタンパベイ・バッカニアーズでHCに就任したときに初めてラインバッカーコーチを勤めたのが、ベアーズのロビー・スミスであり、初めてのアフロアメリカンHC対決である。
いまでこそアフロアメリカンのQBも増えてきたが、一昔前はほとんどのQBが白人であった。HCも例にもれず、NFLでもその傾向は否めない。
その壁を取り除くためNFLは、発案者のピッツバーグ・スティーラーズのオーナー、ダン・ルーニーに因んで「ルーニー・ルール」という、ヘッドコーチを雇う際には必ずマイノリティの候補者を1人はインタビューしなければならない、という規則を2002年12月に導入した。
その成果といえるのか、どちらが勝っても、アフロアメリカンHCによる初のスーパーボウル制覇となる。

ではポイントとなるプレイ、あるいはルールを少し。。

パスキャッチに関して。
キャッチとみなされるのは、ボールを確実に保持した後に、両足がフィールドに着いていることが必要(カレッジの場合は片足で可)。この場合、重心がのっていないつま先をインフィールドをひきずってアウトオブバウンズに出たとしても、それはキャッチとなる。
パスインターフェアランス(反則)。パスをキャッチする選手(攻・守とも)を、体に触れるなどして邪魔してはいけない。ただし、ボールに対してプレイしている、とみなされた場合はこの限りではない。どこが境目かというと、ボールに触れた瞬間に(タックルなどで)妨害した場合は、ナイスディフェンス!となる。
この反則が認められた場合は、反則が行われた場所からのファーストダウンとなる。

QBサック。
スナップによってボールを受けたQBは次のプレイのため3歩5歩7歩あるいはそれ以上後退するのだが、このときに他の選手にボールを(ハンドオフやパスなどで)渡す前に、QBがディフェンス選手によってボールを持ったまま倒されることをQBサックと呼ぶ。
次の攻撃は倒された場所からとなり、大きく後退したうえにダウンも更新されるので、オフェンス側に与えるダメージは大きく、ディフェンスのビッグプレイのひとつである。QBサックをした選手が、喜びを大きく表現するのはそのせいである。

(コーチ’ズ)チャレンジ。
審判の下した裁定に不服がある場合は、チャレンジといって、ビデオを見直してくれるように要請することができる。判定が覆らなかった場合は、前後半に3回ずつとれるタイムアウトの回数が1回減じられる。時間も大きなファクターであるアメリカンフットボールでは、これは大きい。チャレンジできる回数には制限がある(どのくらいかは忘れました^^;)。2ミニッツウォーニング(第2,4クォーターの残り2分)にはできない。また、反則の判定に対してはチャレンジできない。


ということで、第41回スーパーボウルは、日本時間の明日(2/5)08:05NHK BS1で生放送です。


and Peace!
# by hajimechan74 | 2007-02-04 23:44 | スポーツ
博士?!
博士?!_f0016204_1104067.jpgえー。

博士?!_f0016204_1111339.jpg次回のテーマは。

博士?!_f0016204_1115375.jpgま。見ての通りじゃが。
ちゃんと予習して
おくように。

よろしいかな。



and Peace!
# by hajimechan74 | 2007-02-03 01:27
『偽伝、樋口一葉』(その2)
(つづき)

はじめまして。半井桃水です。はじめまして。樋口夏子です。

娘が死んで、もう3年か。日本では弟さんたちも苦労していると聞く。半井くん、私達に気兼ねなく、日本に帰っていいのだよ。

私も夏子さんと同じで、家族を養うために書いているようなものです。でも、世が世なら、私の理想とする、最高の芸術といえる小説を書いていることでしょう。

日記からひもとく一葉と桃水の恋愛かぁ。世が世なら。。とかなんとか言っちゃってるけど、でも要するにあれよね。と女子大学生たちの指差すところには、レストランでアルバイトをする男子ひとり女子ひとり。
「じゃ、わたしこれで失礼します。お疲れ様でした。」
その店で一番かわいい女子が彼に背を向けた瞬間、ガラガシャーンンン。とその辺のものを蹴飛ばすミュージシャン志望の男子。振り向く女子。
「あの、どうしたんですか。」
「嗚呼!オレはこんなところでくすぶっている訳にはいかないんだぁ。オレには、音楽しか、ないんだぁ!!」
男子の胸に飛び込む女子。
「xxxxさん!ステキ!!」(xxxxには作演出の名前だったり当日観劇に来ていたヒトだったりの名前が入ったり入らなかったり笑)
とまあ、そういうことな訳でしょ。ふーん。昔も今もあんまり変わらないのね。

半井邸にて桃水の帰りを待つ夏子。兄ったらすみません、もしなんなら日を改めて。いえ、先生から手紙を頂いて、あの、待たせていただいても構わないでしょうか。

くーちゃん、なぁに。随分熱烈なお手紙じゃないの。全く隅におけないわね。え。いやだ。わたし宛じゃない。ちょっと、ヒトの手紙を勝手に読んで。もう。渡しなさい。くーちゃん。

お待たせしてしまって申し訳ない。昼から待ちわびた桃水の帰宅に涙ぐむ夏子。しかし、桃水はとある出版社の人間と一緒だった。夏子の小説を読んだと言うその御仁曰く、まだまだではあるが、あなたの作品には匂い立つ気品がある。その言葉に夏子の顔の曇りが晴れる。そして、桃水は宣言する。あなたを小説家にする。それをボクの人生の仕事にする。

(つづく)


and Peace!
# by hajimechan74 | 2007-02-02 15:28 | 舞台映画鑑賞
誕生日。
だいたい一年に一回くらいはやってきます。それが今日、2月1日。
ようやく、ここでもおなじみの猫貸○屋さんに追いつきました。
これからも、いつの日か追い越すことを夢見て日々精進しようと思います。
毎年ちょっとずつだけど近づいているような気もしますので。。割合的にだけど。

そんな昨日から今日に替わるそのひととき、とっても嬉しいお祝いをしていただきました。
奮発して2回分くらい一気に年取っちゃおうかとも思いましたが、やめときました。
東京のヒト、大阪のヒト、京都のヒト、もひとつ京都のヒト、ありがとうございました。
近年まれに見る、というか、今までで一番素敵な誕生日(の始まり)になりました。

さ!今日も横浜出張、張り切って行ってこよう!


and Peace!
# by hajimechan74 | 2007-02-01 10:35