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錆びた少女。(その1)
6月13日から18日まで上演された、広澤葵さん出演の舞台「錆びた少女」を
見に行きました。
例によって、あらすじを書かせていただきます。不都合がございましたらご連絡ください。
今回はとにかく大変でした。僕は結局4回みましたが、4回みてとりあえず、ここまでというところです。
実際の舞台にどこまで迫れているか、特に、役者さんの魅力といったものは表現できてないと思います。すんません。
ちなみにこの記事は(その4)まで。下に読んでいってください。
ここが一番上になっています。



父と母とともに海辺に遊びに来た少女は、「あんまり遠くに行くなよぉ。」という父親の声を後ろに、二人を浜辺に残し、沖へと泳ぎにいく。と、浜から響く一発の銃声。母が、父を、殺してしまった。
母が凶行に走ったのは自分のせいだと悩む少女。思いつめるあまり、彼女は自身の心を壊し始める。

人類と人類で無いものとの間で戦争が勃発した。それまで人類と呼ばれていた者たちは敗れ、人類という生物種の滅亡を危惧した人類代表は奴隷となる選択を示すが、戦勝者はそれを許さない。人類は猫へと改造されてしまう。
全編に渡り「ネコ」と称するものがストーリーテラーとして登場するが、その関連性は不明である。

母メイのお気に入りのラジオを壊したと難くせをつけられ虐待される娘リンネ(広澤葵)。
妹キヨラカも傘にかかったように姉リンネをいじめる。戦時下であるにもかかわらず、そして、同級生からも「リンネが一番不幸なのに」と心配されるが、しかし、たとえ何度生まれ変わったとしても、信じることをやめないというリンネ。彼女が信じるもの。それは「未来」。

ラジオ工場のオーナーであるオバアは2千年以上生存?しているという。その工場に、是非この手で大好きなラジオを作りたい!と面接に訪れる青年オゾン。熱意が通じ見事採用となったのだが、このオゾン青年、昼休みにはどこかへ出かけていく。喫茶ルノアールで作曲をしているのだ。
絶対権力を持ち、何から何まで全てを命令するラジオ。流れる番組はほとんどがニュース。人類にしか作り出すことができなかったという音楽は、忘れ去られて久しい文化となっていたはずだった。

リンネ(役の女性)の夫、医者のチダマリ(役の男性)は、超のつく浮気性。数えられるだけでも24回の浮気をしている。それなのに、息子ミカミから見ると、母が掛け値なしに幸せそうに見えることが不思議でならない。ミカミは母が大好きだ。母の姿カタチはもちろん、母はミカミに音楽を教えてくれた。ラジオから流れてくるとても気持ちのいい素敵なもの。音楽。パッへルベルのカノン。
医者の不養生とでもいうのか、父は心臓を病んでおり、たびたび発作をおこす。甲斐甲斐しく看病する母をないがしろにして浮気ばかりしていた父を、ミカミは母のことが大好きな分だけ余計に許せなかった。

(つづく)
by hajimechan74 | 2006-06-23 17:02 | 舞台映画鑑賞
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