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『静寂夜 プログラムB「恋するスクリーントーン」』(その1)
11月22日(水)。はらぺこぺんぎん第8回公演「静寂夜」@下北沢OFFOFFシアター。

永田奈津子さん出演の舞台。プログラムには3つのパターンがあり、日替わりで上演されるシステムです。
で、この日は永田さんが出演する回(そりゃそうだ)で3つのパターンのうちの真ん中の「恋するスクリーントーン」。残りの2つはこの回の3年前と3年後に、同じ部屋で起こる出来事を描いているそうです。だから、どっちにも出ている人もいるそうで。2つ、あるいは3つセットで観るととってもお得、とのことでしたが、いろいろな事情で真ん中の回だけ。


少女漫画家、西園寺茜の最近の作品には、当初みられたこだわりがなくなってきており、それ故か人気も下降気味。とはいえ。というよりは、だからこそ。と言った方が的を得た表現かも知れないが、締切間近の忙しさは、以前にも増している。
通常二人いるアシスタントではこの忙しさには間に合わず、そんな時には、仕事場の向かいの店に勤めている、茜の友人でありニューハーフの木原靖子、そして、茜の妹で大学生の西園寺はるか(永田奈津子)も手助けに来る。

茜には、別れた夫との間にひとり娘があり、仕事中、といっても四六時中が仕事中ともいえる職業柄ゆえ、要するに一年のほとんどの時間、娘は実の母に預ける形になっている。
しかし、そんな中でも唯一、毎年クリスマスイヴだけは、別れた夫と娘の家族3人で会うことにしているのだが、カメラマンである元・夫が今年はイラクにいっており、妹はるかが言うには、どうも連絡がとれない状態にある、ということらしい。茜は、そのことを伝えに来たはるかの言葉を聞こうとせず、敢えて仕事に没頭する。
その甲斐あって、原稿は締切にどうにか間に合い、今度新しく担当になったという編集氏も徹夜につき合ったのち、帰っていった。

殺人的スケジュールをこなしたアシスタント達をねぎらおうとする茜に対し、アシスタントA曰く、明日合コンがあるんですけど面子がたりないんですよ。先生、一緒に如何ですか。
メンドクサイよ。それにあたしなんてどうせアレでしょ。数合わせ。。
アシAの男友達の名前がななんと「妻夫木聡」であることに釣られたわけでもないが、ねぎらいの意味も込め仕事場を会場として提供し、茜、アシA、アシBとで参加した合コンはつまりはハズレ。「妻夫木聡」とは単なる同姓同名の男で、アシAに気がある様子。その友人の、派手な色彩感覚に身を包んだちょっと変な男は、アシBと意気投合。3人目は。なんだよ来もしない。
別に何を期待していた訳でもないが、そうなるとなんとなく面白くない茜ではある。といって別段何ということもない。それがどうした。散会したあと何となしにつけたテレビがイラク情勢を伝える。見るともなくすぐに消す。
茜は、青年誌の読みきりの仕事を請けることにした。その締切は12月24日。クリスマスイヴ。

うーむ。順序も何も違うような気がしますが、続けてみましょう。

(つづく)


and Peace!
by hajimechan74 | 2006-11-27 23:58 | 舞台映画鑑賞
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